刺しゅう業者の選び方
安心してご依頼いただくために
刺繍に関することで、安心してお問合せ又はご依頼いただくために、刺しゅう業者選びの簡単な知識を持っていただくことは大切です。
ひとくちに刺しゅう業者といっても様々な業種・業態があって、インターネットで検索しても非常に分かり辛い状況になっておりますので、希望する刺しゅうに適さない業者へ依頼することによるトラブルを避けるためにも、以下の情報を業者選びの参考にしていただければと思います。
個人向け・法人向けで探す
●BtoBとBtoCの違い
BtoC:個人向け刺しゅう業者は、エンドユーザーに直接、刺しゅう加工サービスや刺しゅう製品を提供します。特徴として、刺繍に関するサービスを一定のフォーマット化することで、個人の方でも利用し易いWebサイトやカタログの提供、問合せへの対応を行える体制が整っています。
BtoB:対して、法人向け刺しゅう業者は、業者間取引に特化した体制での営業を行います。ある一定の発注数(ロット)や取引額を必要とし、個人向け業者のようなユーザビリティは提供しませんが、複雑で高度な二次加工やアパレルで求められる品質に対応します。
●個人のチームユニフォームや名入れ等
1枚(1個)からの対応が可能な個人向け刺しゅう業者をお選び下さい。法人向け刺しゅう業者に依頼した場合、断られたり価格が高かったというトラブルがあります。
●販売を目的とした刺繍加工
販売する商品に求められる品質を考えるなら、法人向け刺しゅう業者をお選び下さい。小ロットの場合、加工賃が高くなることがありますが、これは求められる品質を満たす刺繍加工を行うためです。販売目的の刺繍加工を個人向け刺しゅう業者に依頼した場合、加工方法の違いによって目的とする品質に達しないトラブルに繋がる可能性があります。
提供する加工の内容やサービスで探す
刺しゅう業者検索カテゴリー「加工・サービス」から、ご希望の加工を提供する業者をお選びください。
●目的の加工内容(刺繍の種類)で選ぶ
企業情報に「提供する加工」が掲載されている場合、ご参考ください。保有する設備と提供する加工が違う場合がありますが、これは加工を協力工場で行うためで、提供する加工の企画及び管理体制があるとお考え下さい。
●依頼するロット数で選ぶ
企業情報に保有する設備が掲載されている場合、「対応可能なロット数」をご参考ください。保有頭数が多い場合は小ロット対応が難しく、保有頭数が少ない場合は大ロット対応が難しい傾向があります。
●加工する生地や製品の状態で選ぶ
企業情報に「保有設備及び加工対象」が掲載されている場合、ご参考ください。通常どの刺しゅう業者でも縫製前の裁断物への対応は可能ですが、完成した製品や原反への対応は専用の設備やノウハウが必要になります。
地域で探す
●近くの刺しゅう業者を選ぶとき
・刺しゅう屋さんに直接訪問して、説明や打合せを行いたい
・輸送の時間も待てないくらい急いでいる
・加工する生地や商品が大きく運賃のほうが高くなる
上記以外の場合、極端に輸送期間が掛かる例を除き、目的の加工内容と品質を提供できる刺しゅう業者をお選び下さい。
※ご希望の刺しゅう業者が見つからない場合、JEA事務局までお問い合わせください。