組合の紹介
理事長挨拶
組合員、賛助会員の皆様には日頃組合活動にご協力いただき誠にありがとうございます。この度笠原理事長の後任として日本ジャガード刺繍工業組合の理事長に就任いたしました。
昭和の繊維業界はアパレルメーカーがあり、川上に生地や付属品、縫製、刺繍などそれぞれ分散した業者が支えて成り立っていました。しかし、1990年以降ファストファッション等SPAの出現により海外自社工場で企画から商品化まで一貫生産され川上が必要なくなりました。全ての業界でビジネスルールの変革、同業のカテゴリーが外され従来の下請加工ビジネスが整理されてきました。2,000社以上あった刺繍業者も激減しており同業者で作った協同組合なども殆ど解散して現在では日本ジャガード剌繍工業組合含め数団体になりました。
現在残っている刺繍の「二次加工ビジネス」も未来は更に厳しく自身での変革を模索しない限り未来はないと思います。
更に急激な円安の進行により中小企業にとって厳しい現況です。
改めて、そんな中での理事長就任です。
当組合にはジャガード刺繍機を使用していながらプロ野球全球団やWBCのユニホームを作っているメーカー、パリのプルミエール・ヴィジョンや世界最大の雑貨展示会ニューヨークナウに出展しているメーカーなどオンリーワン企業が多数在籍しています。大手企業向けの経団連やJC、中小企業向け商工会議所のような経営支援の組織同様、経営者が経営のセオリーなどを学習して未来ある中小企業に変えていく組合組織にしていきたいと思います。
パリにある刺繍アパレル関連の視察旅行、世界最大の国内ビーズメーカーヘの視察会も計画しています。組合員が次世代に立派な事業として継承していける会社創りを組合が協力していけたら女喜しいです。組合員の発展が組合組織や業界の繁栄につながっていくと確信しています。
組合員のため、組合のため、頑張ってまいる所存ですのでよろしくお願いします。
日本ジャガード刺繡工業組合
理事長 箕田 順一